昇給しているのに貧しくなる人へ。給料を「インフレ以上に」上げられる会社を選べ

2026年7月23日

※本記事はプロモーション(広告)を含みます。

いきなりですが、クイズです。

「昇給率3%の会社」で働くあなた。その年の物価が4%上がりました。あなたの給料は上がった?下がった?

答えは「実質、下がった」です。数字の上では増えても、買えるものの量は減っている。つまりあなたは去年より貧しくなった。──これが「インフレに負ける昇給」の正体です。

これは脅しでも理屈遊びでもありません。実際に日本では、2025年の暮れまで実質賃金(物価を差し引いた本当の給料)がマイナスの月が12ヶ月連続で続きました。給料は上がっているのに、物価がそれ以上に上がって、日本中の働く人が「なんか生活が苦しくなってる」を体験したわけです。

今日は、5回の転職で「昇給ゼロが普通の会社」をいくつも見てきた人間として、これからの会社選びの新しいものさしを書きます。

「名目」と「実質」。この2つの言葉だけ覚えて帰ってください

難しい経済の話はしません。覚えるのは2つだけです。

  • 名目賃金 = 給与明細に書いてある金額。見た目の数字
  • 実質賃金 = その金額で実際にどれだけ買えるか。本当の豊かさ

会社は「昇給しました」と名目の話をします。でもあなたの生活を決めるのは実質の方です。物価が2%上がる年に昇給1%なら、それは昇給という名の減給。この見方ができるだけで、あなたは同世代の大半より会社を見る目が一段上になります。

スーパーの売り場で商品を手に取り値段を確かめる手元

私の時代は「昇給ゼロ」が当たり前だった。でも許された理由がある

正直に言うと、私が20代で働いていた頃、昇給なんてほとんどない会社がいくつもありました。何年働いても給料がほぼ同じ。それでも当時は、まだ生活が回ったんです。

なぜか。物価も上がらなかったからです。給料が増えない代わりに、モノの値段も何年も同じ。だから実質は横ばいで済んだんです。

でも今は時代が違います。物価は毎年上がる時代に入りました。 ということは──「昇給が小さい会社に居続けること」のダメージが、私の時代とは比べものにならないんです。昇給ゼロの会社にいたら、毎年2%ずつ確実に貧しくなっていく。座っているだけでお金が減る、そういう時代です。

会社は今、「上げられる会社」と「上げられない会社」に分かれ始めた

ここ数年の春闘(会社と組合の賃金交渉)では、平均5%超の賃上げが3年続いています。「じゃあどこの会社も上がってるんだ」と思ったら、大間違いです。

5%はあくまで平均。その内訳は、体力のある会社が大きく上げ、体力のない会社はほとんど上げられない、という二極化です。しかも物価はこの先も上がる見込みなので、この差は毎年、雪だるま式に開いていきます。

10年後を想像してください。毎年インフレ以上に上げる会社にいた人と、昇給の乏しい会社にいた人。同じ仕事をしていても、生活水準はまるで別のものになっています。だから、これからの会社選びの質問はこう変わるべきです。

「給料はいくらですか?」ではなく──「この会社は、給料を上げ続けられる会社ですか?」

「インフレに勝つ会社」の見分け方

求人票と面接で、ここを見てください。

1. 求人票の「昇給」欄に実績が書いてあるか 「昇給:年1回」だけの会社より、「昇給実績:年◯%」「ベースアップ◯円」と数字で書ける会社が強い。書けないのは、書ける実績がないからです。

2. 面接で「ここ数年の昇給実績」を聞く 聞きにくければ「御社では毎年どのくらい昇給されている方が多いですか?」でOK。数字で即答できる会社は、ちゃんと上げている会社です。ごまかす会社は、答えを持っていません。残業時間の質問と同じで、答え方そのものが答えです。

3. 儲かる仕組みがあるか 昇給の原資は会社の利益です。値上げできる商品・サービスを持っている会社は、インフレを価格に転嫁して、社員に還元できます。安売り競争しかできない会社は、物価が上がるほど苦しくなり、昇給が先細ります。「この会社は何で儲けているのか」を一度考えてみてください。

4. 初任給・若手の給与を最近上げたか 人材確保のために若手の給与を引き上げている会社は、「人にお金を使う意思と体力」の両方がある証拠です。ニュースや採用ページで確認できます。

まとめ:これからは「上げ続けられる会社」を選ぶ時代

  • 昇給しても物価に負けたら実質は減給。「名目」と「実質」で見る癖をつける
  • 物価が上がる時代は、昇給の乏しい会社に居続けるだけで毎年貧しくなる
  • 会社は「上げられる会社」と「上げられない会社」に二極化中。差は年々開く
  • 見分け方は、昇給の実績を数字で語れるか、そして儲かる仕組みがあるか

私の時代は、給料も物価も動かなかったから「そのまま居続ける」でも許されました。今は違います。止まっている人から順番に、静かに貧しくなっていく時代です。

今の会社の昇給が物価に追いついていないなら、まず外の相場を見てください。転職サイトやエージェントで、同じ業種・同じ経験年数の求人の給料と昇給実績を眺めるだけでいい。あなたの給料の「実質」を守れるのは、会社の善意ではなく、あなたの選択です。


「昇給の実績」を、外の会社に聞いてみる

求人票には書かれていない「実際に毎年いくら上がっているか」は、間に立つ人に聞けば教えてもらえます。私の時代にはなかった聞き方です。

20代の転職相談所

20代・第二新卒に特化した無料の転職相談サービス。公式サイトによると累計25万人が利用し、適性や転職の緊急度を無料で診断してもらえます。「まだ転職を決めていない」段階でも相談できます。

公式サイトで無料登録する

聞いた結果、今の会社のほうが上だと分かればそれでいい。確かめずに毎年少しずつ貧しくなるより、ずっとマシです。


※参考: アイ・エヌ情報センター「実質賃金12ヶ月連続マイナス」 / ダイヤモンド・オンライン「26年春闘平均5.26%の賃上げで生活は楽になるのか」 / 第一ライフ資産運用経済研究所「改善する実質賃金、持続性の鍵は物価」